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都条例のはなし

 都条例に(「と条例」と真っ先に変換されて吹いた)反対ですが、「表現の自由」という言葉にも飽きている私です。正確には「表現の自由を持ち出して反対することに」ですが。どこの馬の骨か分からない人間に有害か無害かなんて決めてほしくないというのが本音ですが、それで万人を納得させることは難しいから「表現の自由」を持ち出しているというのはあります。

 そういえば90年ごろに黒人差別が問題になって、タカラやカルピスのマークが変わるなんて事があったのですが、それが漫画にも影響を与えたということがあります。『オバケのQ太郎』が問題になって回収されたのですが、なぜか一緒に『ジャングル黒べえ』も回収。さらに手塚治虫作品が問題だということで黒人が載っているのは全て回収ということにしたら、全集が出荷停止になるという事態にまで発展。それで巻末に「これらの表現は差別を意図するものではありません」という文章をつけるようになったといいます。出版社では「絶版も止むを得ないのでは」という話もあったそうですが、それはまずいだろということでそうなったとか。で、こういう騒動の結果、漫画から黒人が出てこなくなったそうですが、はたしてそれが黒人差別の解消になったかは疑問です。ただ臭いものに蓋をしただけだったのではないか。

 なんか今回の条例案を見ると黒人差別のようなことになるんじゃないか、という気がしてしまうのです。まぁ、出版社もあのころよりは戦う姿勢を持っていると思いたいのですが、民間(というか一個人)の運動でこうなったのですから、行政が相手ではどうなることか。

 以下参考文献
 

マンガはなぜ規制されるのか - 「有害」をめぐる半世紀の攻防 (平凡社新書)

マンガはなぜ規制されるのか - 「有害」をめぐる半世紀の攻防 (平凡社新書)

 

封印作品の闇―キャンディ・キャンディからオバQまで (だいわ文庫)

封印作品の闇―キャンディ・キャンディからオバQまで (だいわ文庫)