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観劇は高尚な趣味なんだろうか

以前、兄と芝居を観に行った帰りに、兄が「観劇を高尚な趣味ですねと言われるのが理解できない」と言っていて、兄も大学時代の私と同じことを言われたのかと思いました。

さて先日、劇団☆新感線『ZIPANG PUNK〜五右衛門ロック3』を観に行きました。

いやぁ、歌あり、踊りあり、殺陣ありで面白かった。まさか村井國男が歌うとは思いませんでしたが。蒼井優はかわいかったし、古田新太はメインで出張るよりも、普段は脇にいて美味しいところはちゃんと持っていく方がいいんではないかと思ったり。あと三浦春馬はかっこよかった。橋本じゅんはいつも通りに面白かった。出るだけで拍手がする人というのもそうはいないよなぁ。

それにしても、考えてみると芝居を観るのがなんで「高尚」になってしまうのか。例えば「映画鑑賞が趣味」と言って「高尚な趣味をお持ちですね」と返されることはないでしょう。ただ「どんなのが好きか」と聞かれて「ゴダールが好きですね」と言えば話は違ってくるかもしれません。ゴダールが高尚なのか、よく分かりませんが。むしろサブカル好きにとっての教養の一つみたいなものなのかもしれません。サブカルという言葉が死語みたいな感もするけど。

話がずれた。

それに対して「観劇が趣味」と言うと「どんなのがが好きなの」とは聞かれないのではという気がします。演劇というジャンルでは文学色が強いものもエンタメ色が強いものも一緒くたにまとめられてしまっているのではないか、と。しかし三谷幸喜がテレビドラマと映画ではエンタメだけど芝居では高尚なものを作っているとか、中島かずきの『天元突破グレンラガン』や『仮面ライダーフォーゼ』はエンタメだけど、劇団☆新感線では高尚なものを作ってるなんてことにはならないと思います。

それにいわゆる「高尚」と言われそうな『ゴドーを待ちながら』、『るつぼ』、『わが町』なんてのを観てはいますが、私は高尚なものを観てるという意識は全くないのですし、そもそも好きで観に行ってるのだから高尚もへったくれもないだろ、と思うのです。それらの面白さは新感線を観たときに感じる面白さと種類が別という話で、別々の面白さを乱暴に一つにまとめてしまうのは違うと思うのです。

だから「芝居は高尚」とか言ってる人は、一目置かれたい、見る目があると言われたい人だと思うので「あーいい趣味してますね」と適当に返せば、言われた方も自尊心を満足できるし、言った方も良い事をしたといい気分になれるのでオススメです。

そもそも一つのジャンルを一つのくくりにまとめることが乱暴なんですよ。一つにくくったら、くくったものしか見ないじゃん。そこからこぼれ落ちるものも絶対にあるわけで、だから「○○は××だ」と断言しちゃう人はどうなのと思うのです。

とりとめもなく書きましたが、演劇はいいですよ。テレビや映画で活躍している俳優の演技を生で見る事なんてそうはないですし。シアターコクーンとかチケット代が高いですけど、新国立劇場なら当日券で1500円で観られます。高いよなぁ、チケット代。これで何度あきらめた事か……。これも観ない原因なんでしょうけど、話がずれるし面倒なので触れません。