読書メーターまとめ(2017年5月)

5月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1341
ナイス数:8

戦前の生活―大日本帝国の“リアルな生活誌” (ちくま文庫)戦前の生活―大日本帝国の“リアルな生活誌” (ちくま文庫)感想
一つ一つのトピックは面白そうなのだがあっさりと次の話題になってしまうので、コンビニにある雑学本のような感じで内容が薄く感じられた。たぶん参考文献が一番役立つと思う。というか、これで税別740円は高いし、ちくま文庫でこの内容というのはちょっともやっとする。
読了日:05月30日 著者:武田 知弘
鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。感想
外来種の問題や、熱帯林の違法伐採と日本に飛来する渡り鳥の関係、キョロちゃんの生態考察から研究者がホラを吹いてしまう可能性など真面目な話をギャグや80年代のアニメやマンガを比喩にして語っていて、はっきりいって大好物。土屋賢二をほうふつとさせるという評があったが、それもうなずける1冊でした。それにしてもカールはどうするんだろう。
読了日:05月26日 著者:川上 和人
ハイスクール1968 (新潮文庫)ハイスクール1968 (新潮文庫)感想
1968年に東京教育大付属駒場高校に進学した著者の回想記。自分の高校時代との違いに驚かされる。
読了日:05月20日 著者:四方田 犬彦
君命も受けざる所あり―私の履歴書君命も受けざる所あり―私の履歴書感想
魚住昭のノンフィクションを読んでナベツネ自身はどう考えているのか知りたくて本書を取ったが、「私の履歴書」をまとめたものだからか、どこかあっさりした印象。それにしても新聞記者が政治家に食い込んで政界を動かすのはやっていいことなのかと、この手の本を読むたびに思う。
読了日:05月17日 著者:渡邉 恒雄
東京の戦争 (ちくま文庫)東京の戦争 (ちくま文庫)感想
敗戦前後を東京で過ごしていた著者の回想記。個人的には東京大空襲で亡くなった方たちを受刑者が処理した話しや電柱の話が興味深かった。あと「終戦前後、私は人間が食物を摂取しなければ生命を維持できぬことが甚だ情けなく、みじめであった」という文章を読むと、著者の最期の行動について納得させられてしまう。
読了日:05月03日 著者:吉村 昭

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