読書メーターまとめ(2017年9月)

9月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1492
ナイス数:13

地獄の映画館 (集英社文庫)地獄の映画館 (集英社文庫)感想
1960年代初頭に書かれた映画コラム。税関による事前検閲や事務所の意向を裏切ったスターを干す干さないとか、今でも通じる問題があるのに驚かされる。だからなのか、今まで問題があっても根本的に解決されないままずるずると来てしまって、今そのツケを払わされているのではないかという気持ちにもなってくる。
読了日:09月20日 著者:小林 信彦
地獄の観光船―コラム101 (集英社文庫)地獄の観光船―コラム101 (集英社文庫)感想
ちくま文庫から『コラムは踊る』と改題していて、そちらは読んでいるから実際には再読なのですが、2011年に読んだ本の内容なんて覚えてないので、初読時と同じように面白く読めました。もっともちくま文庫版は和田誠とのヒッチコックをめぐる対談や小野二郎との対談が無くなっているので、こちらの方が個人的にはオススメ。オール阪神・巨人島田紳助の若かりし頃の写真も載ってるし。
読了日:09月15日 著者:小林 信彦
石橋湛山―リベラリストの真髄 (中公新書)石橋湛山―リベラリストの真髄 (中公新書)感想
戦時中に戦争批判をした人というイメージから反権力の人という印象だったのだが、読後は自由主義者であり理想主義者であり、現実主義者であるという印象を持ちました。「思想は常に修正すべきもの、修正されていかなければならぬものだ。修正主義が思想の正しい筋道である」という晩年の言葉は、少しでも意見を修正すると批判される今こそ大事なのではないかと思いました。
読了日:09月12日 著者:増田 弘
映画を夢みて (ちくま文庫)映画を夢みて (ちくま文庫)感想
どの映画も実は観た事がないのだが、どれも面白く読むことができた。マルクス兄弟ビリー・ワイルダー、MGMミュージカルを観たくなります。若い時の花田清輝寺山修司批判は今の著者からは考えられない喧嘩腰の文章で驚く。
読了日:09月07日 著者:小林 信彦

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