読書メーターまとめ(2018年10月)

10月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1630
ナイス数:8

ヤバい経済学 [増補改訂版]ヤバい経済学 [増補改訂版]感想
データやインセンティブといった経済学で使用するツールや考え方が世の中を分析したり、自分たちの通念を覆す考えができることが分かり大変面白かった。それにしても訳文が山形浩生っぽい。
読了日:10月22日 著者:スティーヴン・D・レヴィット/スティーヴン・J・ダブナー
増補 にほんのうた (平凡社ライブラリー)増補 にほんのうた (平凡社ライブラリー)感想
2003年刊。終戦直後から90年代後半までのJポップを含めた日本の歌謡曲史を追った一冊。通して読むと日本の歌謡曲が海外の音楽に影響を受け吸収してきた事が分かります。
読了日:10月16日 著者:北中 正和
そしてみんな軽くなった―トム・ウルフの1970年代革命講座そしてみんな軽くなった―トム・ウルフの1970年代革命講座感想
原書は1980年刊行。1960年代、1970年代の風俗をやや皮肉気味にスケッチしているのですが、その年代のことが分からないので皮肉っぽいとは思うけど面白いかと言われると、みたいな感じになってしまうのが何とも。
読了日:10月13日 著者:トム・ウルフ
ラバーソウルの弾みかた  ビートルズと60年代文化のゆくえ (平凡社ライブラリー)ラバーソウルの弾みかた ビートルズと60年代文化のゆくえ (平凡社ライブラリー)感想
2004年刊(親本は1989年刊)。タイトルからカウンターカルチャーを肯定した本かと思っていたのだが、その終焉や資本主義へ変化していく様も書いてあって、けっこう距離を取っている印象を受けた。まぁ文化研究というのはそういう風にするものなのだろうけど。ただ文章や方法論は「何を言ってるんだ。意味わかってるのか。格好つけてるだけでは」と思ってしまうところもある。
読了日:10月10日 著者:佐藤 良明
経団連: 落日の財界総本山 (新潮新書)経団連: 落日の財界総本山 (新潮新書)感想
2014年刊。読んでいると自由経済を推進し官僚とやりあった第2代会長・石坂泰三や政治献金問題に取り組んだ第4代会長・土光敏夫みたいな気概を持った経営者、「財界人に何の権限があって総理に辞めろと言うのか」と言える政治家がいないことが今の日本の問題なんじゃないかと思えてきます。もっとも戦前・戦後すぐに活躍した政治家や財界人は修羅場をくぐってきた人だろうし、エリートコースに乗ってきた経営者や2世、3世議員にそれを期待するのがマチガイかもしれませんが。
読了日:10月04日 著者:安西 巧

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