読書メーターまとめ(2019年7月)

7月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1097
ナイス数:15

大塚明夫の声優塾 (星海社新書)大塚明夫の声優塾 (星海社新書)感想
声優大塚明夫と所属事務所社長(当時)納谷僚介が声優志願者に行った特別講義の模様をまとめたもの。技術は大事だがそれだけで売れるとは限らない。だから自分がどうなりたいかゴールを定めて、どうやって動くか考えないといけないというのは社会人の立ち居振る舞いもそうだよなぁ、と。あと人が発信したものをキャッチする力の重要性も説いていたが、これは声優業界に限らず人が社会で生きていくうえで必要な力なのではとも思ったりしました。
読了日:07月25日 著者:大塚 明夫
プログラミング教育はいらない GAFAで求められる力とは? (光文社新書)プログラミング教育はいらない GAFAで求められる力とは? (光文社新書)感想
2020年からプログラミング教育を始めるのに挑発的な書名だが、内容は「コーディング技術を教えるプログラミング教育は不要だが、論理的思考力や問題解決力、コミュニケーション能力といったプログラミング的思考を教えることは必要」という主張でした。で、今は住んでる地域や親の資金力で格差が出てくるから国としてきちんとやれとも。しかし未だにリスクが多い組体操をやらせる学校にこういう教育ができるのか。親が受け入れるのかという気はする。話は変わるが、IT志望の就活生が読んでも面白いと思う。
読了日:07月17日 著者:岡嶋裕史
鮎の宿 (講談社文芸文庫)鮎の宿 (講談社文芸文庫)感想
師・志賀直哉の臨終や葬儀にまつわる話から文士との交流、旅や食、時事問題についての随筆をまとめたもの。文士との交流では遠藤周作とのやり取りが非常に下らなく、そして面白かった。「『不眠不休の努力』はほめ言葉になっているけれども、その結果過度の緊張状態が欲も得も忘れさせてしまったら大変だ」(P.196)という文章が印象に残った。
読了日:07月15日 著者:阿川 弘之
目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】感想
日本経済が成長しないのはデフレだからである。にもかかわらず、デフレ対策をすべきところでインフレ対策ばかりしていた。今こそデフレ対策をしなければならないということで、「政府は大きくして社会保障にお金を回す」「産業は保護する」「グローバリゼーションも×」という主張を展開。これには驚いたが(規制緩和が成長につながると思っていたので)、それ以上に驚いたのはMMTという理論でバルファキスの本で語られていたことってこういうことだったのか、と。
読了日:07月08日 著者:中野 剛志

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