『ミリオン』から『ミリシタ』へ。もしくはミリオンライブの周年ライブ出演回数について

シンデレラ7th名古屋公演についてこんなブログを読みました。

ant-gamevent.hatenablog.com

もっとも私はシンデレラはやってないので何とも言えないのですが、ミリオンをやっている人間としてこの一文が気になりました。

 

シンデレラのライブに行って楽しみたいのであれば、自分の担当アイドルだけでなく、他のアイドルの曲にも目を向けて、箱推しする覚悟を持つべきですし、それが嫌だと言うならミリオンライブに鞍替えしたほうが幸せだと思います。

"アイドルコンテンツ"から"クラブカルチャー"へ。オタクを置き去りにしたデレ7th名古屋レポート(前編) - 蟻を出し入れする穴

 

この文章を書いた方がミリオンをどれくらい知っているのかは存じ上げませんが、ミリシタからとはいえミリオンをやっている私としてはちょっと気になる。

ミリオンはアイドルに平等に出番を与えてくれると思っているのでしたらそれはそれでいいのですが、正直なところそのようになったのはここ最近のことでしょう。

というわけで、昔のミリオンの出番格差についてとそれがなぜ解消されたのか私なりの考えを書きたいと思います。

なお以下の点に注意してください。

  1. 文献やインタビューを調べたわけではないので見落としている運営の発言があるかもしれないこと。
  2. ゲーム内の出番ではなく、あくまでライブの出番の話ということ。
  3. ディレ1こと石原氏の名前が出ますが、シンデレラやウマ娘については調べてないこと。
  4. どこかで聞いた話だとしても私は知りません。

 

まずは1st~6thまでのライブ出演のベスト3とワースト3がこちらになります。リリイベやハッチポッチ、海外公演やフェスは除きますがゲスト出演は1回に数えます。公演回数は24回。

ベスト3

  1. 17回(1名)
  2. 16回(2名)
  3. 15回(3名)

ワースト3

  1. 4回(1名)
  2. 5回(1名)
  3. 6回(3名)

これを1st~3rdまでにするとこうなります。ちなみに1st~3rdでの公演回数は11回。

ベスト3

  1. 10回(2名)
  2. 9回(2名)
  3. 8回(4名)

ワースト3

  1. 1回(12名)
  2. 2回(6名)
  3. 3回(3名)

見ていただければわかると思いますが、出演者がかなり露骨に偏っているんですね。このように書くと他の仕事が忙しいから出演できないと思われるかもしれませんが、実際にはそういう感じではない。シンデレラで例えれば早見沙織さんや竹達彩奈さん、内田真礼さんが定期的に出演するようなものでしょうか。

そもそも37名のアイドルがいてライブ出演が1回しかないアイドルが12名もいるのはどういうことなんだとは思います。

で、ミリオンはシンデレラと違って最初からすべてのアイドルに声があります。

つまり1st~3rdまでのミリオンは

全員に声がついているにもかかわらず、ライブの出演格差が異様に大きかったコンテンツ

だったのです。

これが4th~6thになるとこのようになります。公演回数は13回。

  • 7回(11名)
  • 6回(19名)
  • 5回(8名)
  • 4回(1名)

4thからほぼ全員に出番があるようになったと言えるのではないでしょうか。

ちなみに4回というのはミリシタからメンバーになった南早紀さんのこと。彼女は5thからの参加となり、5thと6th福岡2Days・SSA2日目で計4回。同期の香里さんは6th両日出ているので1回多いのです。

しかしこうして見ると、37名のアイドルに最初から声がついているのにその強みが全く活かされてないようにも思います。 

 

さて1st~3rdの時は「担当が出るライブが何回もあってお金が足りない」というPと、それとは真逆の「担当がライブに1回しか出てない……」というPがいたわけで、後者が格差があることに不満がなかったとは思えないんですよね。少なくとも担当2名がライブ1回側の私は不満を持っていたでしょう。

なんでこうなったのかは推測でしかないのですが、運営、ひょっとするとディレ1こと石原氏は全員を平等に扱う気がなかったのではないでしょうか。昔のAKB48で言うと「神7とそれ以外」みたいな軸となるアイドル(演者)とそれ以外で分けて、神7にあたるアイドルを重点的に出すというような。

そんなはずはないと思われるかもしれませんが、例えば4th武道館に全員出すというのが決まっていたとして、それまでにライブの経験を積ませたいというのであればある程度均等に出番を与えると思うのです。少なくとも武道館までに1回しかアイマスライブに出てないという状況は作らないでしょう。

声優さんのスケジュールというのはありますが、アニメの主役を務めていた声優さんのスケジュールが押さえられるのだから、それくらい何とかなると思うのです。では何故そうしなかったのかと考えれば「押さえようとしなかったから」としか思えないのですね。

つまり全員に平等に出番を与える必要はないというのが、3rdまでの運営の考えだったと思うのです。でなければ運営の考えは下記のようなものだったかもしれません。

ミリオンのライブに行って楽しみたいのであれば、自分の担当アイドルだけでなく、他のアイドルの曲にも目を向けて、箱推しする覚悟を持つべきですし、それが嫌だと言うならシンデレラに鞍替えしたほうが幸せだと思います。

もっとも私は3rdの頃はミリオンをやってなかったですし、シンデレラの実情は分かりませんので想像でしかないのですが。*1 

 

ではその方向性が変わったのはどこからでしょうか。

私は『アイドルマスターミリオンライブ!』から『アイドルマスターミリオンライブ! シアターデイズ』になるにあたって「アイドル全員を平等に扱う」というコンセプトになったと考えています。それこそ全員が出演した4th武道館3日目で発表されたのはその象徴かと。

で、今のミリオンライブはコンセプトを含めてブランドの再構築をやっているのではないかと思っており、765ASも加わったTC企画やLEADER!!イベントにXsイベント、ハッチポッチフェスティバルはその流れの中から出てきたと考えています。

つまり『UNION!!』の「一人も手放さない」という歌詞に象徴される全員を平等に扱うという理念は『アイドルマスターミリオンライブ! シアターデイズ』になってからのものであって、『ミリオンライブ』の時からその理念があったかというとかなり疑わしいし、あったところで実践されていたとも思えないのです。

少なくともライブの出演回数で見る限り差別というか区別はあったと考えるのが自然でしょう。それを無視してあたかも昔からあるかのように「一人も手放さないのがミリオン」というのは滑稽としか言いようがないですし、自分が担当しているアイドルは切り捨てられないのかと不安に思っていたPっているんじゃないかと。

そう考えれば今のミリオンライブは少なくともライブに関してはアイドルを平等に扱おうとしていると言えるのではないでしょうか。

 

まぁ、それはそれとしてライブの出演回数をエクセルで調べたら虚無しか発生しなかった。まさか露骨に出演回数に差が出るとは思わなんだ。もっとも露出に差が出るのは仕方ない面もあるとは思いますが、過去の運営はいくらなんでも人を馬鹿にしすぎでしょう。

 

んじゃ。 

 

 

*1:ただこれがJUNGO氏以前の演出が良かったに対する反発かもしれません。ぶっちゃけ仮に石原氏が戻ったとしてアイドルを平等に扱えるんですかという疑問はある。