http://d.hatena.ne.jp/aniotahosyu/20100704 

 真剣に書くべきなのだろうが、なんだかアホらしくて。だって「萌え系アニメしか見ないオタク」も「萌えアニメを軽蔑して硬派なアニメ(ノイタミナとか)しか見ない人」も、自分が興味を持ってない、否定しているものについては見ないし理解しようとしない点で同じじゃん。もうバカらしくてバカらしくて、これが『ゼロ年代の想像力』でいうところの島宇宙同士のバトルロワイアルか!サヴァイブ感か!とか思うと少し楽しいけど、似たもの同士というか同じ穴の狢というか。これが例えば「マンガでは『鋼の錬金術師』や『ONE PIECE』のように、オタクでも一般の人も読む作品があるのに、アニメではなぜそうならないか」という問いならまだ考えようがあるけど、なんだか責任転嫁の嵐になるだけのような気もする。

 萌えアニメを終わらせられるのはブームを作った当事者じゃないの、と個人的には思ってる。これは内田樹の「フェミニズムをきちんと終わらせられるのはどこかの批評家ではなく、フェミニズムから恩恵や迷惑を受けた人だけではないでしょうか」という発言や、ブリットポップブームのきっかけとなったデーモン・アルバーン@blurが「ブリットポップは死んだ」と言ってアメリカオルタナティブに影響を受けた作品を作ったことに影響を受けている。まぁドン詰まりに気づくのはトップランナーだよね、ということだし、それ以上に言うことがないんだが。

 あー、まぁ、アニメの救世主になりたいならそれでいいんじゃないでしょうか。別にアニメは誰かを救世主にするための道具でもなんでもないんですが。アニメの未来を憂えてもいいと思いますが、私には着いていけないものを感じましたのでこの辺で。