読書メーターまとめ(2019年2月)

2月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1124
ナイス数:9

自転車の文化史 (中公文庫)自転車の文化史 (中公文庫)感想
自転車の発明から日本への輸入、国産品の開発から戦争をはさんで現在(といっても80年代までだが)への歴史を書いた本。自転車という日用品にも歴史があり、世界情勢などに翻弄されていたことが分かる。
読了日:02月12日 著者:佐野 裕二
ロックミュージックの社会学 (青弓社ライブラリー)ロックミュージックの社会学 (青弓社ライブラリー)感想
ロックを成立させる価値観として「アウトサイド」「アート」「エンターテイメント」という3つの指標を上げ、1960年代の対抗文化によって指標のバランスが取れていたのが、対抗文化の勢いがなくなることで細分化や拡散、拡張が進んだと理解。日本ではこれらの指標をロックではなくフォークが受け持ってしまった、と。海外を目指さなくなった結果、日本のロックが成立したというのは皮肉だなぁ、と。
読了日:02月09日 著者:南田 勝也
ポップス イン ジャパン―“ロック”を超えるミュージシャンたち (新潮文庫)ポップス イン ジャパン―“ロック”を超えるミュージシャンたち (新潮文庫)感想
1989年~1991年に日本のミュージシャンの雑誌連載インタビューをまとめたもの。時代背景がよく分からないから仮想敵となっているものが分からないし、「歌謡曲vsロック」とか「日本人が海外のロックやポップをやる意味」というのも音楽を作っている人はともかく、自分が興味ないから何だか流し読みで終わった感があります。フリッパーズ・ギターの2人が「『カム・トゥゲザー』っていうけど、アリスの『ハンド・イン・ハンド』とあまり変わらないような」「お前なんかと一緒に行きたくないって」の出典ってこのインタビューだったのね。
読了日:02月06日 著者:萩原 健太
戦後文学放浪記 (岩波新書)戦後文学放浪記 (岩波新書)感想
『戦後文学放浪記』という書名だが、著者の自叙伝という方が正確かもしれない。作家になるまでから『海辺の光景』までの話は面白いのですが、それ以降になるとだれているというか緊張感がなくなっている感じがして、福田和也が『作家の値打ち』で書いていたことは的を得ていたのではと思う次第。
読了日:02月02日 著者:安岡 章太郎

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