読書メーターまとめ(2019年10月)

10月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:796
ナイス数:13

お祈りメール来た、日本死ね  「日本型新卒一括採用」を考える (文春新書)お祈りメール来た、日本死ね 「日本型新卒一括採用」を考える (文春新書)感想
時事ネタが多い内容かと思いましたが、そういう要素も含みつつも日本型と欧米型の採用を比較しつつ、欧米型の採用礼賛を戒め、具体的な改善策を提出しています。採用活動というのはその国の文化や教育制度、人事制度と密接に結びつくため違う国の制度を安易に取り入れてもうまくいかない可能性があると。また日本の採用制度では安易な即戦力育成の教育ではなく人文学や社会科学でもアカデミズムの訓練をすることが、社会人としての力をつけることになるとの指摘にはなるほどと思いました。ただ時事ネタを使ったタイトルは時が経つと寒い。
読了日:10月27日 著者:海老原 嗣生
ルポ トランプ王国2: ラストベルト再訪 (岩波新書)ルポ トランプ王国2: ラストベルト再訪 (岩波新書)感想
民主党からトランプ支持に回ったラストベルト一帯を再訪して前著からのその後を追った一冊。読んでいて感じたのがリベラルの問題が意識の高いものになってしまい、雇用や賃金を問題にしなくなったこと。そして一部の民主党支持者はそこに危機感を持っているということでした。「トランプが1000人の雇用を守ったと言ったとき民主党は500人しか守ってないと反論したが、その500人の雇用を守るのが本来の民主党の仕事ではないか」という民主党地方委員長の言葉が印象的。
読了日:10月23日 著者:金成 隆一
アイドル、やめました。 AKB48のセカンドキャリアアイドル、やめました。 AKB48のセカンドキャリア感想
48グループを卒業した元アイドルのセカンドキャリアを追った本。クリエイター、声優、保育士と道は様々だが、それぞれがアイドル活動中に「自分が本当にやりたいことは何か」ということと向き合っていて、立派だなぁと思ってしまいました。あと陳腐な言い方ではあるが、自分の人生を自分が選択したという実感を持つことの方が、芸能界での勝ち負けよりよっぽど大事ではないかとも感じました。
読了日:10月19日 著者:大木 亜希子

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