読書メーターまとめ(2019年11月)

11月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:1999
ナイス数:9

スタンフォード式 人生デザイン講座 (ハヤカワ文庫NF)スタンフォード式 人生デザイン講座 (ハヤカワ文庫NF)感想
仕事や人生の行き詰まりには「デザイン思考」が役に立つということで、好奇心・行動主義・視点の転換・認識・過激なコラボレーションという5つのマインドセットとそれに基づいたワークを紹介している。まずは自分の仕事観や人生観、自分は何に熱中しやすいのかを探るところからスタートかな、と。
読了日:11月27日 著者:ビル バーネット,デイヴ エヴァンス,Bill Burnett,Dave Evans
ただのオタクで売れてない芸人で借金300万円あったボクが、年収800万円になった件について。ただのオタクで売れてない芸人で借金300万円あったボクが、年収800万円になった件について。感想
天津・向さんは個人的にはアニメのMCや声優さんとラジオをしている芸人という認識なのですが、芸人人生は知らなかったので興味本位で購入。大して期待してなかったのですが、思ったよりも面白かった。「好きなものは好きという」「アドバイスは素直に受け取り実行する」という簡単に見えてなかなか出来ないことをやった結果が今なのかな、と(それにしても先輩に恵まれている)。あと「自分の当たり前は他人からすると個性になりうる」のだなぁとも思いました。それにしても吉本が劇場を持っているのはやっぱり強味なんだなぁ。
読了日:11月20日 著者:向 清太朗
ジョニー・B・グッジョブ 音楽を仕事にする人々ジョニー・B・グッジョブ 音楽を仕事にする人々感想
音楽で飯を食っている人のインタビュー集。ミュージシャンだけでなく裏方の人や音楽教師なんてのもいる。仕事の話なのでお金の話がかなり多いし、マネジメントが話す「バンドの打ち上げにファンを呼んで参加費をもらうのが一番の稼ぎ頭」なんて相当エグイ。個人的には音楽教師、マネジメント、ディストリビューター、レコード制作の話が面白かった。ディストリビューターの「自分の価値観が標準的だと思わないようにしている」という言葉は書店員時代に痛感したけど、やっぱり現場の人間になるとそういう思考になるのかしらん。
読了日:11月18日 著者:浜田淳
終らない物語終らない物語感想
この世界の片隅に』を手掛けた片渕監督の自伝的エッセイでもあり、自身が手掛けた作品の裏話でもあり、一つの世界を作ることはどういうことなのかが分かる内容となっています。本の序盤は時間軸があちこちに移動してまるで『マイマイ新子と千年の魔法』のようで、監督の持ち味は『マイマイ新子』にあるのではとも思えてくる。エピソードは面白いですがアニメ監督と付き合うのは面倒だなという気持ちにもなる。
読了日:11月11日 著者:片渕 須直
バランスシートで考えれば、世界のしくみが分かるバランスシートで考えれば、世界のしくみが分かる感想
バランスシートが分かれば官僚の嘘やメディアの不勉強などが分かるという話から、年金や特殊法人のお金の話になるのですが、民主党政権時代に出た本なので今読むとピンと来ないというか、時事ネタが思い出せない。ただ「法律を変えないと出来ないというのではなく、そもそも政治家の仕事は法律を変えることだ」という指摘には納得。ところで読んでいるとなぜ政治家、メディア、学者は財務省(というか官僚)の説明をうのみにするのか、そちらの方が気になりました。
読了日:11月06日 著者:高橋 洋一
ヒューマンエラーの心理学 (ちくま新書)ヒューマンエラーの心理学 (ちくま新書)感想
タイトルからヒヤリハットとかそういう内容が中心なのかと思いましたが、錯視や錯覚、認知バイアスまで網羅した「人間の認知の限界の事例」についてまとめた本という感じでした。認知バイアスや偽の記憶については面白かったのですが、事例の網羅という感じなのでちょっと肩透かしを食らったような。どうせなら索引が欲しかった。あと最後の方のゲーム理論などの内容は『「読まなくてもいい本」の読書案内』と重なるところあり。
読了日:11月04日 著者:一川誠

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