5/20川口ブックマーケット出店報告

5/20に行われた川口ブックマーケットに出店しました。主催者の皆さん、出店者の皆さん、ありがとうございました。

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開始当初はこんな感じでしたが、背表紙がメインでは仕方がないのではと思い、開始1時間で箱から本を出して以下のような感じになりました。

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販売結果は13冊、3550円の売上でした。始まって1時間で参加費を回収するという、珍しく好調な出だしとなりました。実をいうと品揃えの大半は3月のみちくさ市と変わらなかったのですが、客層がみちくさ市に比べて若いせいか、音楽やアニメに関する新書のようなみちくさ市では手に取ってもらえなかった本が川口では売れました。

耳の聞こえないお客様に東浩紀の文庫本を2冊売ったり、『青い花』が好きだけどこの本は持ってなかったということで『青い花 公式読本』をお渡しするなど。

あと特典目当てで2冊買ったものの同じ本を2冊持っても仕方がないということで、映画を観た人が手に取ってくれるといいなぁと思って持って行った『ポッピンQ reverse』ですが、以下のツイートのような展開になりました。

 映画を観たかは聞けなかったのですが、ちゃお云々と言っていました。何度も手にとっては眺めていて、お母さんに「これほしい」と言っていたのですが「マンガじゃないの」の一言で却下されてました。『ポッピン・ドロップ』だったら良かったのか。残念です。ちなみに『ポッピンQ reverse』は私と同年代くらいの男性のお客様に買っていただきました。

ところでこの女の子のお母さんが私と同年代、下手をすると年下の可能性があり、「子供と同じアニメ映画が好きな35歳男性独身ってどうなんだ」と思ってしまったのですが、世のプリキュアおじさん、アイカツおじさんはそういう状況をどのように納得しているのでしょうか。

開催日は暑かったのに会場の神社は木陰で随分と涼しく過ごせました。ただ隣で出店されていたえほんやハコのなかさんのところにレインボーブックスさんがお酒を持ってきて「お神酒だ」と言って呑み始めたため、早くビールが飲みたいモードに入ってしまい困りました。お神酒だったらもっと高いのにした方が、と思ったのは内緒です。あとコーヒーに酢の物は合わないなぁ、と。

コーヒーといえば今回も出店された暮らしの珈琲研究所さんのコーヒーは絶品でした。あとヘブンズテーブルさんのパンもまた美味しかったです。「ベリーチョコマフィンうめえ」と言いながらもしゃもしゃ食べてましたが、昨年も同じことをしてました。

17時に終了して18時から交流会。ビールが美味しかったです。あと新・たま屋さんがなかなか駐車が出来なかったらしく大変だったみたいです。

川口駅前の居酒屋で打ち上げをやるということでしたが、荷物があるので一旦帰宅してから参加しました。『パルナッソス』という雑誌を読ませていただく。

 

ブックオフ特集が面白いです。高田馬場ブックオフはオススメです。関係ないですがアニメイト資本になった芳林堂はどうしてこうなった感があります。

打ち上げの時に「川口ブックマーケットのいいところは、みちくさ市や不忍と違って周回がしやすいところ」というお話を聞いて納得しました。

 

そんな川口ブックマーケットでした。来年もたぶん出店するのではないかと。

5/20川口ブックマーケットに出店します

思えば4月は良かった。キネカ大森で久しぶりの『ポッピンQ』はもちろんだが、5年ぶりの『虹色ほたる』が最高だった。あとナナシスのライブ。早く円盤で楽しみたい。

それに比べて今月は最悪である。旅行に行けば体調が悪くなってホテルでぐったりするわ、行きたかった『ポッピンQ』ファンミーティングのチケットは取れないわで散々である。

前者はともかく、後者は人気が出て抽選倍率が上がったなら仕方がないと思うんですよ。ただ「作品は観てないけど、好きな声優さんが出るから行く」みたいな人間にチケットを取られたと思うと腹立たしくて仕方がない。いかんせん映画で声優さんが出る舞台挨拶の回に行くと上映前の舞台挨拶だけ聞いて劇場を出たり、映画が終わって舞台挨拶のタイミングで入ってくる人たちがいるので、イマイチ声優のファンが信用できないんですよね。そもそも演技に興味がないファンって本当にファンなの?

近況は以上です。

さて5/20の川口ブックマーケットに「書肆ヘルニア」の屋号で出店します。持って行く本は選定済みですが、昨年出店した時は女性向けの本が売れるのかなと思ったのに、全く昨年の感想を反映してないです。35歳男性にそんなものを求めるのがオカシイ。客が俺を選ぶんじゃない、俺が客を選ぶんだという心持で。

というわけで宜しくお願い致します。

khitohako.blogspot.jp

読書メーターまとめ(2017年4月)

4月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1475
ナイス数:8

編集狂時代 (新潮文庫)編集狂時代 (新潮文庫)感想
『王様のブランチ』でも有名な(だった?)編集者の半生記。掘れば掘るほど面白くなる気がするのに、どこか肩透かしを食らった感がするのはなぜだろうか。
読了日:04月30日 著者:松田 哲夫
誰がこれからのアニメをつくるのか? 中国資本とネット配信が起こす静かな革命 (星海社新書)誰がこれからのアニメをつくるのか? 中国資本とネット配信が起こす静かな革命 (星海社新書)感想
第1章の中国資本の話や第4章は先日のアニメジャパンを見た時に感じた事とリンクしていて面白かったです。ただ内容とは関係ないのですが、文章が読みにくい上にP.190とP.191では同じ文章が続いているなど、きちんと校正をしたのか疑わしい。
読了日:04月21日 著者:数土 直志
軍艦総長 平賀譲 (中公文庫)軍艦総長 平賀譲 (中公文庫)感想
戦艦長門や大和、巡洋艦夕張、古鷹などを設計した平賀譲の評伝。軍艦の設計では古典主義を貫いた(もっとも確証があれば新技術を採用しているのですが)平賀氏は正しい意味で「保守主義者」だったのではないかと思います。それにしても基礎研究よりも「実務」を重要視し、「日本すごい」という言説がはびこっていたのが現代と似通っているのが気になった。
読了日:04月18日 著者:内藤 初穂
日本ノンフィクション史 - ルポルタージュからアカデミック・ジャーナリズムまで (中公新書)日本ノンフィクション史 - ルポルタージュからアカデミック・ジャーナリズムまで (中公新書)感想
大宅壮一を軸に日本でノンフィクションが如何にして成立したのかを書いていると思いました。「物語化」という言葉がキーワードになっていて、ノンフィクションとは事実と物語で揺れ動くジャンルのように思えます。ただ著者は「社会科学ではなく文学として構築された」ノンフィクションに批判的で、沢木耕太郎以降は専業ノンフィクション作家ではなく、宮台真司田中康夫開沼博を取り上げているのは、沢木耕太郎以降のノンフィクション作家は文学的ノンフィクションしか書いていないという著者の史観なのだと思います。
読了日:04月04日 著者:武田 徹

読書メーター

t7s 3rd Anniversary Live in Makuhari Messe '17→XX -CHAIN THE BLOSSOM-(ライブ編)

入場まではこちら

セットリストとかライブレビューは以下の記事を参照。

www.lisani.jp

app.famitsu.com

みんなが渕上舞になったナナシス3rdライブ夜の部でした。ライブはすごく楽しかった。

ただ不満点はあって、私の席は3階Dブロックでセンターステージを見下ろせるので、これはいい席を取ったと思ったのです。ところがライブが始まると、モニターとステージを同時に観られず、かといって演者の表情が見えるわけでもない、中途半端な席だったなぁと。

あと今回は生バンドによる演奏なので音がすごかったですが、自分の席だと演奏の音が強すぎて歌があまり聞こえないことが多かったのです。あまりこういう意見を見かけないのでライブとはこういうものかもしれないのですが、もう少しどうにかならなかったのかなぁ。QoPのMCで「メンズはノンノン」と言っていたのを他の方の感想で知って、ひょっとして声出してたかなぁ、そうすると申し訳ないなぁと思ってしまったので。

とはいうものの、4UやQoPでのステージでは生バンドは映える。『Lucky☆Lucky』の曲が終わったかと思いきや、という展開はバンドでないとできないものだし盛り上がりました。前回のライブでエモコ役の吉岡茉祐さんが印象的だったのですが、今回のライブでも激しいステージングで心惹かれるとはこういうことかと。4Uワンマンライブおめでとうございます。しかしMCでも仰ってましたが、ライバルキャラのワンマンライブってよく考えると謎である。

今回が初ステージのQoPも圧巻でした。てっきり皆さんステージ慣れしてるのかと思っていたのですが、ムラサキ役の野村麻衣子さんは今回のライブがほぼ初ステージということをライブ終了後に知って、思わず「マジかよ」とつぶやいてしまったのでした。あと野村さんは歌声とMCでの声にギャップがありすぎてヤバかったです。

ハルカゼ~You were here~ 』は凄い好きな曲でしたが、ライブでは演出も相まって少し泣いてしまった。『FUNBARE☆RUNNER』、『僕らは青空になる』のステージをフルに使った演出も良かったのですが、いかんせん顔と名前がまったく一致しないので誰がどこで踊っているのか分からない状態でした。この辺は映像で確認しないといけないのですが、覚える努力もしないといけないのでは。

あとは『Sparkle☆Time!!』。ナナシスの曲では一番好きでライブでも盛り上がりました。「1、2、3!」とコールするの超楽しい。Choo Choo Trainは上から見るものではなく正面から見るものだと感じましたがそれはそれ。

特報は日本武道館でのライブ。私はこの手のゲームに詳しくないのですが、アニメにならず、大手資本がバックについてない作品が武道館というのはすごいことなのではなかろうか。私はメジャーデビューしてから知った口だし、ゲームもまともにプレイしてはいないのだが、それでも嬉しかったのだから、ずっと追いかけていた支配人の方たちはどんな風に思ったのかしらん。

 モニターとか見れてない部分があったし、ムービーもうろ覚えなので円盤でちゃんと確認したい。しかし2ndライブが8月開催、円盤発売が翌年1月だったから、同じペースだと夏の終わりか秋ごろに発売なのか。そう考えると遠い。

 

ところでエイベックス・ピクチャーズのフラスタはなんだったのか。てっきりアニメ化発表かと思ったのですが、アニメのアの字も出てきませんでした。でも無理にテレビアニメにするくらいならしない方がマシだと思うので、これでいいのだと思います。

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t7s 3rd Anniversary Live in Makuhari Messe '17→XX -CHAIN THE BLOSSOM-(ライブ前)

もしかすると2009年のピロウズ武道館以来のライブとなる『t7s 3rd Anniversary Live in Makuhari Messe '17→XX -CHAIN THE BLOSSOM-』に行ってきました。

 

私が参加するのは夜公演ですが、物販もあるので12時くらいに会場着。この頃にはTシャツ全種完売、アクリルキーホルダーもキャラによっては完売。パンフレットとペンライト、マフラータオルを買って時間までブラブラする。ペンライトは前回のライブ仕様のがあったので迷いましたが、せっかくだから2本持ちで行こうと思い購入。これが後で役に立つとは夢にも思うまい。それにしても3rd仕様のペンライトはストラップがつけにくかった、というか付けられなかった。

さて隣のホールではAKB48の握手会をやっていて、金属探知機らしきものを使った厳重な身体検査を見ると大変だなぁと思ってしまう。それにしても握手だけするために大きい会場を使うというのはスケールがでかいというか、なんというか。

閑話休題。17時過ぎに会場に入り、フラワースタンドを見る。気合いが入ったフラワースタンドに驚くとともに、ファン有志がフラワースタンドを送るというのはどこから始まった文化なんだろうかと思ったりする。少なくとも行ったことがあるピロウズくるりのライブで見たことはなく、自分が触れていなかった文化圏に来たという感じがする。

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客層は思ったよりも女性がいました。しかも「え、なんでこんなルックスの子がこんなところに。[Alexandros]のライブ会場じゃないよ」と思ってしまうのは、私がおじさんだからだろうか。

そう当日は[Alexandros]のライブもあったのですが、Tシャツを見ればどっちのライブに来たのか分かると思っていたらTシャツは[Alexandros]、パーカーはナナシスという若い男性2人組を見てので考えを改める。彼らはどっちのライブに行ったのか。まさか両方行ったのだろうか。

17時30分くらいに着席。ナナシスのライブなのに関係ない洋楽が流れていて、それが終わったらOasis『Hello』が流れたのでした。

www.youtube.com

そのあとがこれ。

www.youtube.com

そのあと2曲知らない曲をはさんで、ビョークである。


Björk - Joga

茂木総監督は以前インタビューで「青春時代にくるりをよく聴いていて」と語っていたので、もしや同世代ではと思っていたら同世代どころか同学年だということが『ハルカゼ』の公式資料集で分かったのですが、それにしたってこのチョイスは私の青春時代まんまである。誰か「rockin'onとBUZZとsnoozerのどれかを学生時代読んでませんでしたか」と聞いていただけると私が喜びます。

ライブの感想は別の記事で。

キネカ大森の4/22からの名画座2本立てが楽しみだ

坪内祐三調のタイトルにしてみたが、坪内祐三感がどこに出ているかサッパリなので、気づいた方は教えてください。

そういう話はさておき、キネカ大森の4/22からの名画座2本立てが楽しみという話です。上映されるのは『虹色ほたる』と『ポッピンQ』。私、どちらも5回くらい観てますね……。ちなみにプログラムを考案された方のお話がこちら。

cinema.ne.jp

で、『虹色ほたる』と『ポッピンQ』は作風も対照的で、後者は今流行の手描き+CGなのに対し前者はCG無し。人物も背景もすべて作画だ。ほたるのシーンは「これ、全部手描きかよ」と呆然となること請け合い。


映画『虹色ほたる ~永遠の夏休み~』予告編映像


劇場アニメ『ポッピンQ』予告映像

並べてみるとより違いが分かるというか、これにオールCGの『楽園追放』を合わせるとさらにカオス。東映アニメーションの幅広さにちょっと驚く。


水島精二監督×虚淵玄脚本!映画『楽園追放 -Expelled from Paradise-』予告編

劇場オリジナルアニメは今ではよほどのアニメ好きでないと観に行かない代物となってしまった感じがあるのですが、『君の名は。』や『この世界の片隅に』以外にもアニメ映画はあるのですよということは言いたいと思います。

 というわけで、ものすごく久しぶりの『虹色ほたる』と『ポッピンQ』という、まるで私のためのプログラムなので今から楽しみです。問題は23日はライブで行くので観に行けないのと、月末は仕事が忙しいから会社帰りに観に行けるか微妙なところですが、まぁ何とかなるでしょう。

 

読書メーターまとめ(2017年3月)

3月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:2281
ナイス数:11

フォーカスな人たち (新潮文庫)フォーカスな人たち (新潮文庫)感想
黒木香村西とおる太地喜和子尾上縫細川護熙を取り上げたルポですが、著者は人物というよりも人物を通して時代を書きたかったのだろうなぁと思いました。黒木香村西とおるのところはイマイチ面白くなかったのですが(これは自分が彼らのやったことに興味がないからかもしれません)、太地喜和子以降は面白かったです。文庫版エピローグの「バブルが非日常的なことがらが日常的になりかわってしまう事態なのだとすれば、ひとつのバブルのあとに、またひとつのバブルが続くことは考えられる」という文章が印象的。 
読了日:03月29日 著者:井田 真木子
人物ノンフィクション 私だけの勲章 (同時代ライブラリー (255))人物ノンフィクション 私だけの勲章 (同時代ライブラリー (255))感想
5つのノンフィクション短編集で、どの短編も華やかな表舞台に出てこない人たちである。どれも好みだったのですが、個人的には流しの歌手を取り上げた「演歌」、フジテレビの技術クルーを扱った「御巣鷹山」、阪神川藤幸三を取り上げた「最後のひと振り」が良かったです。
読了日:03月24日 著者:後藤 正治
櫻画報大全櫻画報大全感想
1970~72年くらいの空気が分かってないとパロディの元ネタや時事ネタが分からないのですが、絵の密度に魅せられて読んでしまいました。新解さんとか老人力のイメージが強かった自分には、毒、皮肉、揶揄がある主筆デスク日記が新鮮で面白かったです。そういえば前衛芸術家だったんだよなと思いました。
読了日:03月19日 著者:赤瀬川 原平
新版 アニメーション学入門 (平凡社新書)新版 アニメーション学入門 (平凡社新書)感想
2005年に出版された本の改訂版。2016年に公開された『君の名は。』、『映画聲の形』、『この世界の片隅に』も取り上げられています。制作会社ではシャフト、京都アニメーションなどが追加されていました。今の日本のアニメ状況を知るのにうってつけの書籍ですが、世界には多種多様なアニメーションがあることに驚かされる1冊でもありました。
読了日:03月15日 著者:津堅 信之
ルポ トランプ王国――もう一つのアメリカを行く (岩波新書)ルポ トランプ王国――もう一つのアメリカを行く (岩波新書)感想
ものすごく面白かったが、気が滅入ってくる1冊でもありました。ここに出てくる人たちは極端な人種差別者ではなく、未来への不安とエスタブリッシュメントに対する不満からトランプを支持していること、そして対岸の火事ではないだろうことが気が滅入る原因。「学校を卒業すれば働けて、家族を養って休みも取れたのに」という郷愁と不満にどのように対応するか、を真面目に考えないと第2、第3のトランプがあちこちで出てくるのだろうなぁ。
読了日:03月12日 著者:金成 隆一
それでもドキュメンタリーは嘘をつく (角川文庫)それでもドキュメンタリーは嘘をつく (角川文庫)感想
『A』『A2』『FAKE』を作った森達也によるドキュメンタリーを巡るエッセイ。「映像は主義や主張よりも、生理を伝えることに適性がある媒体」という言葉や、ドキュメンタリーと報道の違い、事件に対して第三者であることなど、いろいろと刺激的だった。そしてこの本を読んで、『FAKE』のラストがなぜあのようになったのかが分かったように思えました。
読了日:03月05日 著者:森 達也

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