そろそろアイマスもサブスク解禁しようぜ(2021年版)、あと無駄に長い余談

言いたいことはタイトルに書いてあります。2021年版とあるのは2019年にこんな記事を書いているからです。

unterwelt.hatenablog.com

記事を書いてから2年経ちましたのでダウンロード販売、CDレンタルの現状を見つつ「そろそろアイマスもサブスク解禁しようぜ」という結論ありきの文章を書きます。

 

ダウンロード販売の現状について

ダウンロード販売の現状については日本レコード協会の音楽売上配信のデータが参考になります。

www.phileweb.com

リンク先は1Qのものですが2Qもすでに出ており、2Qもストリーミングは伸びているもののダウンロードは前年比マイナスが続いている状態。

さて昨年Google Play Musicが終了しましてYouTube Musicが始まりました。それに伴ってGoogle Play ストアでの楽曲ダウンロード販売が終了しました。そのためAndroidユーザーの私は不便をこうむりmoraにアカウントを作ったのでした。

なおiTunes Music StoreApple Musicが始まった際にiTunes Music Storeの終了が噂されていましたが、まだサービスしています。もっともダウンロード販売が低調のまま推移すればどうなるか分かりません。

CDレンタルの現状について

ではCDレンタルの状況はというとこちらも芳しい状況とは思えません。まず日本レコード協会が出した2019年のレポートを見ても店舗数は右肩下がりとなっております

さらに蔦屋書店の最大手フランチャイジーがレンタルを止めるというニュースもありました。

www.wasteofpops.com

もっともTSUTAYA DISCUSなどのオンラインレンタルサービスもあるのでそちらを利用している人は多いのかもしれませんが、データが見当たらないので実態がよく分かりません。正直なところレンタルショップを使用している(いた)ことのある人ならともかく、そうでない人がオンラインレンタルサービスを使用するのかという気もしますが。

個人的に考えるサブスクのメリット

そんなにサブスク解禁というがどんなメリットがあるのかを書いていきましょう。

まず楽曲を基本無料で聞くことができる点だと思います。もちろん「楽曲を購入するのがアーティストへの敬意だ」という意見も分かりますが、もはやコンテンツがありすぎる中で知ってもらうのも一苦労という状況では気軽に薦められるフォーマットがあるに越したことは無いし、音楽はそれにうってつけだと思うのです。

例えば今から765ASを追いかけるとしても、16年やっているコンテンツを1からCDを買ったりレンタルするのは大変ですしお金もかかります。その手間とお金を少しでも削減できるようにすれば、コンテンツにも入ってきやすいのではないかとも思うわけです。それでライブやゲームに課金してくれればお金は入るわけですし。

次にサブスク(というか私が使っているSpotifyでは)ラジオという機能があります。アマゾンの「この本を読んだ人はこんなのも読んでます」の音楽版で、この楽曲を聞いている人はこんなのも聞いてますと勝手に流すというものです。アイマスだけしか聞いてないという人もいるでしょうが、大半の人はアイマス以外にもいろんなコンテンツや声優の楽曲を聞いていると思われるので、そこからアイマスを聞いたことのない人がラジオ機能でアイマスの曲を聴いて「いい」と思ってくれるかもしれないわけです。

さらに付け加えるならSpotifyにはプレイリストを作成するという機能もあります。BRUTUSアイマス特集で妄想セトリというコーナーがありましたが、あれを自分でも再現できるわけです。そもそもライブセトリを考えるなんてそれこそプロデューサーとしてやりたいことだと思うので、そういう意味でもアイマスとサブスクは相性が良いと考えます。

サブスク解禁したとしてCD販売はどうするのかについての私案

サブスク解禁したところでCDもダウンロード販売も無くならないでしょう。なぜならサブスクやダウンロード販売には関係者が不祥事を起こした際に市場から無くなるというリスクがあるからです。

togetter.com

とはいえ、仮にサブスク解禁するとなればCD購入したほうがメリットがあると思わせないといけません。個人的には以下の方法が考えられます。

  1. ドラマパートなどを追加
  2. サブスク未収録音源をCDに収録
  3. CDにグッズをつけたりケースを豪華にするなどグッズとして魅力のあるものにする

1は現状のミリオンがやっていることでもあります。だから特に説明しません。

2は現在はライブ時にソロコレとして発表しているものを収録するみたいなことです。例えばサブスクには『DIAMOND JOKER』の4人歌唱バージョンのみ配信し、CDには『DIAMOND JOKER』の4人歌唱バージョン+ソロ歌唱を収録というような。そうしたら『ダイヤモンド・クラリティ』は13人分のソロを収録することになるのかと言われそうですが、あくまでも例なので。

3は今時CDプレーヤーで音楽を聴いている人はおそらく少数派なのだからと割り切って、グッズとしてのCDに特化するというものです。ケースもプラスチックのではなく紙製たボックス型にするとか、ライナーノーツや歌唱した声優のインタビューを掲載するといった方法が考えられます。その分価格に跳ね返ってきそうなのが難点ではある。

まとめ

いろいろ書きましたが早くサブスク解禁してください。

余談

私の勝手な見立てなんだけど今のアイマスって「ジャニー喜多川末期のジャニーズ事務所」みたいな感じがするんですよね。業界最大手で熱心なファンもいるので無理に新しいことをしなくていいというか、一時期までの最適解に特化しちゃってるんじゃないかというところとか。

新しいことといったら昨年SHOWROOMで美希が配信したじゃないですか。あれは中止になったアイマスMR公演の代替という意味合いでしかなかったのかもしれないけど、やり続けていれば新しい展開ができたんじゃないかとも思うんですよ。見てない人間が言っても説得力ないんだけどさ。

で、新しいことをしなくていいというのはファンから否定的な反応が大きそうな展開はやらないという見方もできるわけで、変に新しいことやってファンが離れるくらいなら現状維持とその延長でいいみたいな消極的な考えがあるんじゃないかということでもある。例えばVTuberを声優に起用するといった展開を今のアイマスがとるとは思えないし、ファンがそれを許容するとも思えないんだよね。

まぁ新しいことが良いことというわけではないのは承知だけれど、新しいことをしていかないと新陳代謝も起きないとも思うんですよ。

で、『VOY@GER』の話なんですけどね。


www.youtube.com

すごい出来ですよ。でも「アニマスのスタッフが再集結」ってどうなんだろうという気もするんですよね。選んだ回答が「評判の良かったアニメスタッフを再集結させる」って「失敗できないから実績のある人に任せる」という堅実だけど保守的な回答でもあるわけで。まぁ社会人としては正しい選択だし(私だってそうする)、それで評判がいいから問題ないんだけど、なんか手放しでほめられないのよ。つまるところ「みんなが見たいのはアニマススタッフが集まった『アニマス2』でしかない」というのを露呈させちゃった感があって。

だから後ろ向きの意思を感じるというか、進んだ先はコンテンツの老年期というブラックジョークというか自虐なんじゃないの、これ。

というわけで、コンテンツがリアルタイムで老いていく過程を見ているのかなぁという気もする。まぁ昔ならともかく今のご時世で15年も続くコンテンツが異常なわけで、大抵は老いる前にいなくなるから老いるだけ立派という考え方もできるわけだ。

もっともアイマスは変わらないといけないと思っているわけでもない。だってアイマスが無くなっても、どうせ別の何かにハマってるだろう事は分かっちゃってるんで。だからここまで書いた文章に意味があると問われたら無い。どっとはらい