11/19みちくさ市出店報告

11/19のみちくさ市に出店しました。わめぞの皆様、大家さん、来てくださったお客様、ありがとうございました。

 川口ブックマーケットに出店した時に箱に入れて背表紙を見せるのではなく、シートの上に表紙を見せて陳列した方が見栄えがいいと思って今回もやろうとしたのですが、肝心のシートを家に忘れるというミスをやらかしたので、箱の中で本を立たせて表紙を苦し紛れに見せてます。

そういうこともあった上に、今回は客足も鈍くて売り上げが良くないと言ってましたが、帰宅してスリップを調べたら15冊売れてました。売上金額は3200円でした。売上金額はこの前の川口ブックストリートを下回りましたが、冊数は今回の方が上でした。売上リストは下記の通りです。

  1. 酔人・田辺茂一
  2. ユリイカ2005年8月臨時増刊号
  3. オペラの終焉
  4. アーサー王伝説
  5. ためらいの倫理学
  6. こわれがめ
  7. オイディプスの謎
  8. 寝ながら学べる構造主義
  9. 瞳子
  10. ゲバルト時代
  11. 戦前の生活
  12. 千のナイフ、千の目
  13. 植草甚一ジャズ・エッセイ1
  14. 下流志向
  15. フォーカスな人たち

出店者の方から「こんなに安くていいんですか」と言われましたが、値段付けは適当なうえにあまり利益を求めようとしてないので、安くなってしまうのです。それに古本で買ったのならともかく、新刊で買った本で利益を上げようとするのは無茶というかなんというか。その結果がちくま学芸文庫で400円なんですが、私がサッパリ理解できない『ばらの騎士』の本だからこの値段になってしまった感はあります。

さて今回のみちくさ市で驚かされたのは同じ場所で出店されていた「ココノデラオンド」さんでした。まずは箱をご覧ください。

 箱じゃない。斬新! 組み立て始めた時に「幟でも出すのかしらん」と思ったら全然違いました。腰をかがめずに本を見られるようにしたとか。さらに時間が経つと本が安くなるのではなく、時間が経つにつれて本の値段が上がるという仕組みになっておりました。で、読もうかどうか迷っていた本があったのですが、時間が経ったら値段が上がってしまうので、上がる前に購入しました。これがインフレ期待……なのかしらん。

ここ最近は購入は控えていたのですが、今回は以下の5点6冊を購入。

  1. 僕たちのインターネット史
  2. 笑学百科
  3. 高橋是清自伝(上)(下)
  4. 同時代も歴史である 一九七九年問題
  5. 味を追う旅

そして積読が増えていくのです。

 

今年の一箱古本市の出店はこれで終わりです。来てくださった皆様、どうもありがとうございました。来年の出店については考え中です。まぁ来年のことは来年の自分が考えるでしょう。

11/19みちくさ市に出店します

11/19に開催されるみちくさ市に出店します。屋号は「書肆ヘルニア」、場所は池田ビル前広場でございます。

kmstreet.exblog.jp

店主紹介では「闇鍋的というより光鍋的な箱にしたいですが」と書きましたが、これは10月に行われた『THE IDOLM@STER HOTCHPOTCH FESTIV@L!!』のMCからいただいたものです。なおアイドルマスター関係の本はない模様。人文系や芸術関係の本が多いような気もしますが、いつものごとく雑多な品揃えです。

当日はよろしくお願いします。

読書メーターまとめ(2017年10月)

10月の読書メーター
読んだ本の数:2
読んだページ数:743
ナイス数:3

ザ・ビデオ・ゲーム・ウィズ・ノーネームザ・ビデオ・ゲーム・ウィズ・ノーネーム感想
2115年の人間がクソゲー扱いされているレトロゲーム(といっても2115年から見たレトロゲームなので、今の私たちからは未来のゲームなのだが)をレビューするという体の小説、なのか。「脳停止」や「ナノマシンを使って感情をコントロールするテキストADV」といったギミックが面白かった。ただウェブで読むことを前提とした文章だからか、参天リーダーの多用など若干読みづらくはありました。
読了日:10月20日 著者:赤野 工作
紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)感想
SFというよりもアメリカに住む中国人のアイデンティティや歴史感覚をSF的なガジェットで語った短編集という感がしました。確かに読みやすいけど、絶賛するようなものなのかと言われると首を傾げてしまいます。
読了日:10月05日 著者:ケン リュウ

読書メーター

THE IDOLM@STER 765 MILLIONSTARS HOTCHPOTCH FESTIV@L!! ライブビューイング感想

10/7、8に開催された『THE IDOLM@STER 765 MILLIONSTARS HOTCHPOTCH FESTIV@L!!』のライブビューイングに参加したのでその感想。

 

LV会場のこと

 両日ともMOVIXさいたまでした。2つのスクリーンを使っていたのですが、初日は両方とも空席ありだったのに、2日目は1つは完売、もう1つも残りわずかという状態でした。これは最初から2日目狙いの人が多かったのか、それとも初日のセトリを知った方たちが慌てて席を取ったのか、どっちなんでしょうか。人数の違いもあるとはいえ、初日では若干静かだった765曲でも2日目はコールがジャンジャン入っていたので後者の可能性が高いような気もしますが。

席については初日は会場前方の真ん中あたりで見やすかったのですが、2日目は最前列で見たので次の日は首が痛かったです。

セトリとかパフォーマンスとか

私のアイマス歴は2007年のXBOX版から始まって1年くらいで追いかけなくなって、昨年のミリオン曲紹介MADで復帰するという、ものすごくちぐはぐな物です。簡単に言うと「『スタ→トスタ→』は分かるが『神SUMMER!!』は分からない、『READY!!』はさすがに聞いたことがある。ミリオン曲はだいたい分かる」という感じ。

そういう私でも楽しかったです。でももっと予習していれば楽しめたのでは、という後悔もあります。

初日だと『キラメキラリ』からの流れがすごかったです。というか、やよいと育だから少し前にイベントをやっていた『Good sleep,Baby』をやるのかと思っていたのですが、全然違いました。あと「ギターソロかも~ん」でジュリア登場は反則過ぎる。あと『Beat the World!!』の平田さんを見て「めちゃくちゃ跳ねてる…」と衝撃を受けたのでした。平田さん、トークコーナーのMCもすごかったですね。なんだ、あの歌って踊ってしゃべれる人たち、765ASすごい。

2日目は今井さんと若林さんが凄かったです。『アライブファクター』すごかった、とか劇団ウンババすごかったとか凄いとしか言いようがないんですけど仕方がない。というか、2日目についてはいちいち語りたくない。

ところで私が初めてミリシタで親愛度1000を達成したのは(自分でも予想外なことに)木下ひなたなのです。

だからひなた役の田村奈央さんを見るようにしていましたが、普段ラジオとか聞かないし、アイマスのライブ自体初めてだったのでどのような人か分からなかったのですが、「エモいって何?」「要約すると、楽しかったです」となかなか面白い方でした。

まとめ(まとめてない)

LVから1週間経ってから書いてるのですが、文章にしても伝わらないよなぁという感じがします。次は現地で観たいなぁと思いますし、そうすればまた別の景色が見えるかもしれません。

そういえば『アイドルマスター』って2005年稼働だから、もう12年経っているんですね。12年経っても現役感が出ているのは、本当にすさまじいことだと思うのですが、過去を知り現在に追いつこうとするの、なんか沼に片足突っ込んでいる気がしてなりません。

とりあえず『カーテンコール』が名曲すぎる。

以上。

news.mynavi.jp

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読書メーターまとめ(2017年9月)

9月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1492
ナイス数:13

地獄の映画館 (集英社文庫)地獄の映画館 (集英社文庫)感想
1960年代初頭に書かれた映画コラム。税関による事前検閲や事務所の意向を裏切ったスターを干す干さないとか、今でも通じる問題があるのに驚かされる。だからなのか、今まで問題があっても根本的に解決されないままずるずると来てしまって、今そのツケを払わされているのではないかという気持ちにもなってくる。
読了日:09月20日 著者:小林 信彦
地獄の観光船―コラム101 (集英社文庫)地獄の観光船―コラム101 (集英社文庫)感想
ちくま文庫から『コラムは踊る』と改題していて、そちらは読んでいるから実際には再読なのですが、2011年に読んだ本の内容なんて覚えてないので、初読時と同じように面白く読めました。もっともちくま文庫版は和田誠とのヒッチコックをめぐる対談や小野二郎との対談が無くなっているので、こちらの方が個人的にはオススメ。オール阪神・巨人島田紳助の若かりし頃の写真も載ってるし。
読了日:09月15日 著者:小林 信彦
石橋湛山―リベラリストの真髄 (中公新書)石橋湛山―リベラリストの真髄 (中公新書)感想
戦時中に戦争批判をした人というイメージから反権力の人という印象だったのだが、読後は自由主義者であり理想主義者であり、現実主義者であるという印象を持ちました。「思想は常に修正すべきもの、修正されていかなければならぬものだ。修正主義が思想の正しい筋道である」という晩年の言葉は、少しでも意見を修正すると批判される今こそ大事なのではないかと思いました。
読了日:09月12日 著者:増田 弘
映画を夢みて (ちくま文庫)映画を夢みて (ちくま文庫)感想
どの映画も実は観た事がないのだが、どれも面白く読むことができた。マルクス兄弟ビリー・ワイルダー、MGMミュージカルを観たくなります。若い時の花田清輝寺山修司批判は今の著者からは考えられない喧嘩腰の文章で驚く。
読了日:09月07日 著者:小林 信彦

読書メーター

9/17みちくさ市に出店し、9/24ひとつき十冊に出演します

開店休業気味でした「書肆ヘルニア」ですが、今月はいろいろあります。

1.9/17「みちくさ市」出店

今年3月以来のみちくさ市一箱古本市としても5月の川口ブックマーケット以来の出店です。「いち川・前」で出店します。

kmstreet.exblog.jp

持って行く本ですが、いつもと変わらず文庫多めです。マニアックな本や渋い本、お宝本はございませんが、お暇な方はどうぞお越しください。

2.ひとつき十冊出演

9/24(日)に開催される「ひとつき十冊」に出演します。今年1月以来の出演となります。読書メーターに読書記録はつけているので、話す本は読書メーターに乗せた本と同じになると思います。

http://dojibooks.tumblr.com/post/165141784834/次回-ひとつき十冊

dojibooks.tumblr.com

読書メーターまとめ(2017年8月)

8月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:1538
ナイス数:14

ボクたちはみんな大人になれなかったボクたちはみんな大人になれなかった感想
ツイッターで人気の方だけにハッとする文章はあります。ただ小説としてみると、例えばスーとの出会いの場面は出来の悪い村上春樹のパロディみたいで笑ってしまったように、どうもピンと来ませんでした。これは著者と同世代ではないからかもしれませんが、出てくるアイテムに思い入れがないときつい。あと90年代後半の話なのにDVDが出てくるのが謎。
読了日:08月31日 著者:燃え殻
政友会と民政党 - 戦前の二大政党制に何を学ぶか (中公新書)政友会と民政党 - 戦前の二大政党制に何を学ぶか (中公新書)感想
二大政党制について勉強したく読んだのですが、話が内政、外交と飛んだりして、知識のない自分には難しかったです。あと時折挟まれる石橋湛山の評が興味深かったです。
読了日:08月29日 著者:井上 寿一
ザ・レフト─UK左翼セレブ列伝 (ele-king books)ザ・レフト─UK左翼セレブ列伝 (ele-king books)感想
左翼とかリベラルというと平等だったり人種差別批判という考えになるが、ここで紹介されている人は行き過ぎたポリティカル・コレクトネスを批判したり、右翼と見紛うような発言をする人もいて面白かった。それと同時に彼らが左翼なのは出自や環境によるどこか「ガチ」な理由があるのだが、ひょっとすると日本の芸能人や音楽好き、映画好きはそういう理由ではなく、音楽や映画好きなら左翼になるでしょという、なんとなくの左翼やリベラルが多いのではないかとも思いました。
読了日:08月23日 著者:ブレイディみかこ
悪酒の時代/猫のことなど 梅崎春生随筆集 (講談社文芸文庫)悪酒の時代/猫のことなど 梅崎春生随筆集 (講談社文芸文庫)感想
身辺雑記や文芸批評など様々な文章が収められているが、社会時評が最も刺激的だった。ただ「根本的な解決ではなく、対処療法ばかりしている」とか「東洋的ゼイタクという言葉があるそうだが、つまり人力や時間のべらぼうな蔑視の上に成り立つゼイタクのことだが」なんて文章を読むと、果たして日本人の性根は今も昔も大して変わってないのではないかという気にもなってくる。
読了日:08月21日 著者:梅崎 春生
ヨーロッパ・コーリング――地べたからのポリティカル・レポートヨーロッパ・コーリング――地べたからのポリティカル・レポート感想
2014~2016までの主に英国を中心とした政治時評。「右対左」ではなく「上対下」という状況になっているのが今の状況なのでしょう。それにしても「右傾化する庶民を『バカ』と傲慢に冷笑し、切り捨てるのではなく、その庶民にこそ届く言葉を発すること」が勝てる左派だという著者の指摘は重い。今の左派でそのような考えを持っている人がどれくらいいるのだろうかという気にさせられる。
読了日:08月13日 著者:ブレイディ みかこ
植草甚一ジャズエッセイ 1 (河出文庫)植草甚一ジャズエッセイ 1 (河出文庫)感想
初めて植草甚一の文章を読みましたが、自分がモダン・ジャズに興味がないせいかイマイチでした。それ以前に海外の雑誌を引きながら自分の意見を書いていくというスタイルが、今の自分には合わないのではという気もします。
読了日:08月04日 著者:植草甚一

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