1/22ひとつき十冊に出ます
1/22に開催されるひとつき十冊に出演します。18時30分から神奈川公会堂和室にて。今回のゲストはわめぞ代表で古書現世店主の向井透史さんです。
私が出ることになったのはたぶん客席にいてもうるさいからでしょう。とはいえ、私は付け合わせのサラダみたいなもんなので、面白い本の話は他の出演者の方がやってくれると思います。
というわけで、よろしくお願いします。
読書メーターまとめ(2016年12月)
12月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1539
ナイス数:7
さあ、気ちがいになりなさい (ハヤカワ文庫SF)の感想
「みどりの星へ」「ぶっそうなやつら」「雷獣ヴァヴェリ」と表題作が好みでした。特に「雷獣ヴァヴェリ」は物語の余韻が素晴らしく、アイデアだけの作家ではないことを感じさせました。あと表題作を読んでから表紙を見るとニヤリとさせられます。赤、黒、白しかない(赤というよりピンクですが)。
読了日:12月31日 著者:フレドリック ブラウン
ゴルフ 酒 旅 (中公文庫)の感想
ゴルフ、酒、旅にまつわるエッセイ集。ゴルフについて書いたところがいちばん面白かった。しかし昔の文士というのはよく集まってゴルフとか囲碁とかやっていたのだなぁ。旅行記では列車で同席したテキサシヤンの「日本人はけものみたいな奴だと散々いわれて来た。我々は戦争をしていた。息子を一人太平洋で死なせた。ところがいまはその日本人に金を出して、アメリカへ呼ぶ人間がいる。わからない」という言葉が印象に残った。
読了日:12月24日 著者:大岡 昇平
ボロ家の春秋 (講談社文芸文庫)の感想
「蜆」「黄色い日日」「Sの背中」「ボロ家の春秋」が面白かった。「大ざっぱに言えば、人間と人間とを結び合うものは、愛などというしゃらくさいものでなく、もっぱらこのオセッカイとか出しゃばりの精神ではないでしょうか」という一文が印象に残る。あと解説にあった「どんな苛烈な環境にも日常性はある」という文章がある書評を読んでみたい。
読了日:12月18日 著者:梅崎 春生
桜島・日の果て・幻化 (講談社文芸文庫)の感想
デビュー作『風宴』、戦争を描いた(?)『桜島』『日の果て』、そして遺作となった『幻化』を収めた作品集。過去と現在を行き来しながらオチもなく終わる『幻化』が特に面白かった。
読了日:12月11日 著者:梅崎 春生
ネットには神様がいるの感想
山田太郎前参議院議員が参院選でどのように選挙戦を戦ったかが分かり面白かった。同調圧力をポジティブに捉えていたのは意外でした。あとネットの神様に認められるための掟はネット選挙だけでなく、ニュースサイトなどにも当てはまるのではないかと思いました。
読了日:12月04日 著者:山田太郎
読書メーター
2016年のまとめ(本以外編)
本については1/22以降に書きます。
映画はイベント上映を含めて14本観ました。太字はアニメ。
- 『ガラスの花と壊す世界』
- 『ちはやふる 上の句』
- 『劇場版 響け!ユーフォニアム』
- 『ズートピア』
- 『ちはやふる 下の句』
- 『FAKE』
- 『シン・ゴジラ』
- 『君の名は。』
- 『映画聲の形』
- 『怒り』
- 『RWBY Volume.2』
- 『RWBY Volume.3』
- 『この世界の片隅に』
- 『ポッピンQ』
『何物』、『SCOOP!』は観たかったのですが、タイミングが合いませんでした。
この中から5作上げると『この世界の片隅に』『ポッピンQ』『ちはやふる 上の句』『シン・ゴジラ』『FAKE』となりますが、最初の2作品以外は気分次第で変わると思います。
『この世界の片隅に』は観てないなら早く観てください、で話は終わり。『ポッピンQ』はブログにも書いた通り、欠点はありますが刺さる人には刺さるし、キャラはかわいいのでオススメ。それに売れてくれないと続編が出ないので、俺は続編が観たいという意味でも推す。
テレビアニメにはとんと疎くなってしまいましたが、『灼熱の卓球娘』『響け!ユーフォニアム2』は面白かったです。もっともその2作品以外は観てないので、ランキングのつけようがない。
『灼熱の卓球娘』は絵で敬遠していたのですが、以下のツイートを見て配信で追いかけたら一気にはまってしまいました。思った以上にスポ根でした。
「灼熱の卓球娘」の熱さは「ちはやふる」や「咲」に通じるあの熱さなんでおじさんたちはみんな見るといいとおもいます
— Kousyou (@kousyou) 2016年12月6日
『響け!ユーフォニアム2』は1期がスポ根だとしたら2期は人間ドラマをメインにした感じ。演奏シーンは7話の部長のバリサクソロ@宝島 が白眉。あと黒沢ともよさんの演技がもう、10話とかたまらなかったです。
あと『Tokyo 7th Sisters』のライブビューイングに行って声優のライブは楽しいなぁと思いました。光る棒も買いましたので、チケットが取れるかはともかく、4月のライブには気合い入れて臨みたいです。その前にログボだけもらうのではなくゲームをやれという話ではあります。
旅行は2年連続で呉と広島に行きました。来年も行くかは不明ですが、呉の山の方に行ってないので足を運びたいところです。しかし映画がこんなにヒットした中で青山クラブを取り壊すのは正直愚策だと思うのだがなぁ。
つらつらと思い返してみましたが、日記とかブログの過去記事を見ないと自分が何をしていたか思い出せないという事実が明らかになってつらいです。何の助けも無しに思い出せるのは2か月くらい前の出来事までですね。それもどうなんだ。
そんな感じで四捨五入すると40歳になってしまう年に突入するわけですが、来年もよろしくお願いします。
2016年のまとめ(書肆ヘルニア編)
2016年も終わるので書肆ヘルニアとしての活動をまとめておきます。
今年は一箱古本市に4回出店しました。
売上は『この世界の片隅に』をメインにした不忍一箱古本市以外は芳しくありませんでした。商品が偏っていたという反省はありますので、来年に生かしたいところです。
来年も同じくらいの出店をしたいなぁと思います。
あとはドジブックスさんが主催しているひとつき十冊への出演が3回ありました。
もともと私の知り合いである雲雀洞さんが出演していたので、「私も出たい」と言い続けたら出られることになったのです。1回出ればいいかと思っていたら、その後いろいろあって3回連続で出演することになってました。今後の出演についてはドジブックスさん次第です。とりあえず来月の総集編には出ます。
【次回!】来年1月22日(日) 第25回「ひとつき十冊」は年間総集編です。2016年一年間に読んだ本から各十冊。ゲストは、古書現世・向井透史さん。そしてさきほど決まりました。追加メンバーに、書肆ヘルニアさんも参加です。お楽しみに! pic.twitter.com/0NFbDG2qja
— ドジブックス (@dojibooks) 2016年12月10日
こういうイベントなどで普段は会うこともない方たちと知り合えるのはいい機会なので、時間に余裕があれば来年は色んなイベントに出没したいです。
来年もよろしくお願いします。
『ポッピンQ』感想
『ポッピンQ』を2回観ました。
1回目は封切日に地元の映画館で、2回目は今日、新宿のバルト9で。
最初に観た時は「快作というより怪作」とツイートしたのですが、そのあともずっと何か引っかかっていて考えている内に、怪作だからという理由ではなく私はこの映画が好きだと思ったのでした。
以下ネタバレ。
続きを読む11/20みちくさ市出店報告
11/20開催のみちくさ市に出店しました。わめぞの皆さん、出店者の皆さん、場所を提供していただいた大家さん、ありがとうございました。
売上は7冊3500円。ノルマの参加費は回収しました。
引っ越しのドタバタで準備が慌ただしかったです。しかも売れた本は引っ越した後に追加したものばかりで、引っ越す前に準備した本は1冊も売れませんでした。ジャンルを絞ったり、雑誌は売れないということを再確認しました。旬のものを持って行くと同時に、自分らしさも出さないといけないなぁ。
あと今回買った本。
『考える人』以外は私と同じ場所で出店した「コローのアトリエ」さんで購入しました。『考える人』はドジブックスさんで購入。
さて「コローのアトリエ」さんは初めてお会いしたと思っていたのですが、スリップに見覚えがあったので帰宅してから調べてみたら、5月のみちくさ市で加藤典洋『敗戦後論』を購入してました。なお『敗戦後論』はまだ読み終わってないのです。文芸評論が苦手な文学部出身の私。
駄々猫さん、多摩やさん、散歩堂さんにお会いできてよかったです。なお駄々猫さん、多摩やさんにはあるカードをお渡し(押しつけ?)ました。以下のツイート参照。
「この世界の片隅に」のエンドクレジットに本名が出てくることでおなじみの書肆ヘルニアさんにこんなものをいただきました。みんなも観に行こう! pic.twitter.com/Q7K2PO8y3g
— ドジブックス (@dojibooks) 2016年11月20日
多摩やさんに『この世界の片隅に』はどこが良かったんですかと聞かれるも返答に窮する。作品の持つテーマとかモチーフに自分は興味がなくて、作中の場面や役者の演技といったところに興味があるのだと話していて思いました。
これも帰宅してしばらくしてから気づいたのですが、私が多摩やさんに言ったことのほとんどは保阪和志がカフカ『城』について書いた文章の受け売りでした。だからこれを読めば私が言いたかったことがクリアに分かると思います。
ドジブックスさんとは最後の方でひとつき10冊の感想などお話ししました。よくも悪くもドジさんプロデュースのイベントになっていると。本だけではなくそこから話が派生するのは面白いけど、ゲストが芸能・芸人に強い方ばかりなのでそういう話ばかりになって、せっかく村上春樹の本が出てたのに全く触れられないのはどうなんですかと話したら、ドジさんもそこは気にしているらしく、その結果が1月のゲストなのかなぁと思いました。
【チラシ初公開!】1月のチラシも早くもできあがっております! 1月22日(日) 第25回「ひとつき十冊」年間総集編。ゲストに、わめぞ代表、古書現世・向井透史さんをお迎え致します。チラシ作成はおなじみ、丸岡巧画伯! 来年もお楽しみに! pic.twitter.com/P1DPlDuoCE
— ドジブックス (@dojibooks) 2016年11月26日
反省点は多々ありましたが、久しぶりの出店は楽しかったです。もう少し売り上げが欲しいのと、南陀楼綾繁さんにスルーされない箱を作るのが次の目標。